
Hi しゃーろです!
ブログを読んでいただき、ありがとうございます!

関係代名詞ってなんぞや?
という方のために、今回は関係代名詞の使い方を分かりやすく解説します。
- 関係代名詞とは何かが分かる
- 関係代名詞の使い方が分かる
- 関係代名詞を使う時のポイントが分かる
この記事を読めば上記のことが分かります。
関係代名詞が使えるようになると、表現の幅もグンと広がるので、ぜひマスターしましょう!
関係代名詞とは?
そもそも関係代名詞とは何でしょうか?
簡単に言うと、「直前の名詞を説明するためのもの」になります。
文と文を組み合わせて1つにする架橋の役割があります。
似たようなもので「関係副詞」というものがありますが、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
では、さっそく以下の文章を見てみましょう。
I know the boy who is playing soccer.(私はサッカーをしている男の子を知っています)
この文章は日本語でそのまま訳すと、以下のように分けられると思います。
「私は男の子を知っている」「サッカーをしている」
「男の子」という名詞に「サッカーをしている」という情報を付け加え、どのような男の子なのかを説明していますよね。
これが関係代名詞の役割です。
I know the boy.
The boy is playing soccer.
「The boy」を「who」に置き換えて1つに出来るというわけです。
次の文はどうでしょうか。
The boy who I met yesterday was playing soccer.
(私が昨日会った男の子はサッカーをしていた)
日本語でそのまま訳すと、以下のようになりますよね。
「男の子」「私が昨日会った」「サッカーをしていた」
「男の子」という名詞に「私が昨日会った」という情報を付け加え、どのような男の子なのかを説明しています。
The boy was playing soccer.
I met the boy yesterday.
この場合は、「who」を使って「The boy」を説明するための文を1つに合体させています。
関係代名詞の基本的な種類
続いて、関係代名詞の基本的な種類を見ていきましょう。
日本語教育では「主格・目的格・所有格」などに分けて説明されますが、簡単に分けると以下のようになります。
| どんな人かを説明する場合 | who, that |
| どんなモノかを説明する場合 | which, that |
| 人やモノの所有物の情報を加える場合 | whose |
説明する対象によって、使う関係代名詞が変わってきます。
「that」は「who, which」の代わりに使用することができ、「whose」は人でもモノでも使用可能です。
1つずつ見ていきましょう。
「who, that」どんな人かを説明する場合
まずは「who, that」について解説します。
「who, that」は説明を加える対象が人の場合に用いられます。
例えば、以下の文章を見てみましょう。


直前の名詞「my friend」に「lives in Okinawa」を加え、彼がどのような友達なのかを説明しています。
他にも例文を見てみましょう。
- The person who called me yesterday is my brother.(昨日僕に電話した人は僕の兄です)
- I know a woman who is incredibly good at singing.(私はとんでもなく歌が上手い女性を知っています)
- I remember the boy who I met yesterday.(私は昨日会った男の子を覚えています)
「who」を「that」に置き換えても大丈夫です。
3つ目の例文のように、関係代名詞のあとに主語が続くような文は「who, that」を省略できます。
また、3つ目の文では「who」の代わりに「whom」を使う場合もあります。
I remember the boy I met yesterday.(who省略)
I remember the boy whom I met yesterday.
※「whom」は堅苦しいイメージがあるため、日常ではほとんど使われません。
3つ目の例文と1,2個目は何が違うか分かるでしょうか?
「説明したい人の状態や動作が続くのか」
「説明したい人以外の情報が続くのか」
上記の違いがあります。


上2つは、説明したい対象が「who」と置き換わったら1つの文になりますよね。
The person called me yesterday.
A woman is incredibly good at singing.
ですが、3つ目は文として成立しません。
The boy I met yesterday.
↓
I met the boy yesterday.
これが「主格」「目的格」と言われるものですが、何となく違いが分かればOKです。
考えすぎると話せなくなるので、使っていくうちに慣らしていきましょう。
「which, that」どんなモノかを説明する場合
続いて「which, that」について解説します。
「which, that」は説明を加える対象がモノの場合に用いられます。
ちなみに動物もモノに含まれますが、名前がついているペットなどは「who」を使うことが一般的です。
対象が変わるだけで「who」と使い方は変わりません。
例えば、以下の例文を見てみましょう。


直前の名詞「The cookies」に「my mom makes」を加え、どのようなクッキーなのかを説明しています。
他にも例文を見てみましょう。
- The building which was constructed in 2012 is 634 meters tall.(2012年に建てられたこの建物は634mある)
- The restaurant which is near my house opens at 10 o’clock.(私の家の近くのレストランは10時に開店する)
- The book which I read last night was interesting.(私が昨夜読んだ本は面白かった)
「which」を「that」に置き換えても大丈夫です。
また、「who」と同様、3つ目の例文のように関係代名詞のあとに主語が続くような文は「which, that」を省略できます。
The book Iread last night was interesting.(which省略)
こちらも使っていくうちに慣れてきます。
「whose」人やモノの所有物の情報を加える場合
続いて、「whose」について解説します。
「whose」は人やモノの所有物の情報を加える場合に用いられます。
これだけ聞いても良く分からないと思うので、以下の例文を見てみましょう。


直前の名詞「The man」に「car was stolen」を加え、どのような男性なのかを説明しています。
では、「who, which, that」と何が違うのでしょうか。


「whose」は名詞と名詞を繋ぎ、説明したい対象の所有物の情報を付け加えることが出来ます。
今回の場合は「car」が「The man」の所有物ということを表しています。
「説明したい名詞を大きな枠と考え、付け足す内容はその枠の中の一部」というイメージを持つと分かりやすいのではないでしょうか。
では、他の例文を見てみましょう。
- I met the girl whose name is Momoka.(僕はももかという名前の女性に会いました)
- I saw a strange snake whose body was thick.(胴体が太い奇妙な蛇を見ました)
- The restaurant whose chef is famous is always busy.(シェフが有名なレストランはいつも賑わっている)
ちなみに「whose」の代わりとして「that」は使えないので注意しましょう。
「who, which」と「that」の違い【制限用法、非制限用法】
「that」は「who, which」の代わりとして使用できると解説しましたが、使い方に違いはあるのでしょうか?
日本語教育で、「制限用法」「非制限用法」と習った方もいるかもしれません。



難しい言葉ばかり使われても良く分からないね
簡単に言うと、違いは以下のようになります。
| 関係代名詞 | カンマが付けられるか | ニュアンス |
|---|---|---|
| who, which | 〇 | 追加情報、おまけ(無くても大して意味が変わらない) |
| that | × | 重要情報(無いと意味が大きく変わる) |
先程解説したように基本的な使い方は同じですが、カンマがあるかないかでニュアンスが変わってきます。
カンマの有無によって、同じ「who」や「which」でもニュアンスが変わってきます。
どういうことか詳しく見ていきましょう。
カンマあり
関係代名詞の「who, which」にはカンマが付けられます。
例えば、以下のような感じです。
I have a friend, who lives in Tokyo.
(私は東京に住んでいる友達がいる)
「who」の前にカンマがついていますよね。
- メインの情報に補足情報を付け足すイメージ
- その他の可能性が排除される
- 名詞以外に文を修飾できる
例文から「, who ~」を抜いてみると以下の文になりますよね。
I have a friend, who lives in Tokyo.
(私は東京に住んでいる友達がいる)
↓
I have a friend.
伝えたいメイン情報(I have a friend)は変わらず、補足情報だけが取り除かれた感じになります。
また、カンマを使うことでその他の可能性を排除することが出来ます。



ん?ちょっと良く分からない…
って思うかもしれませんが、カンマありとなしを比べてみましょう。


カンマを付けるとメインの情報に補足情報を付け足しているイメージなので、
「私には友達が1人いる」+「ちなみに友達は東京に住んでいる」
となり、他には友達はいないニュアンスとなります。
また、カンマを使うと名詞以外に文も修飾出来ます。
例えば、
I went on a hiking trip, which turned out to be a great adventure.
(私はハイキング旅行に行った、それは素晴らしい冒険となった)
こちらの文は、「which」が「ハイキング旅行」という名詞を修飾しているというよりは、「ハイキング旅行に行った」という文全体を修飾しています。
ちなみにカンマを使う場合は、関係代名詞を省略出来ないので注意しましょう。
カンマなし
続いて、カンマなしはどうでしょうか。
「that」は「who, which」と違い、カンマを付けることが出来ません。
- 文全体の重要情報になる(無いと意味が変わる)
- その他の可能性が排除されない
例えば、以下の例文を見てみましょう。


「that」を使った文が伝えたい内容は、
「島田ゆかさんが書いた絵本が好き」
になります。
つまり「that以下」が無くなると「ただ絵本が好き」となり、内容が大きく変わってしまいます。
一方で、「, which」を使った文が伝えたい内容は、
メイン「絵本が好き」+ 補足「島田ゆかさんが書いた」
になります。
つまり「, which以下」が無くなってもメインで伝えたい内容は変わりません。
関係代名詞の使い方【応用編】
続いて、関係代名詞の応用編を解説します。
応用と言っても少し特殊なだけで、使い方は大きく変わりません。
今回解説するのは、以下3つです。
- What
- 前置詞 + 関係代名詞
- 複合関係代名詞
1つずつ解説します。
what「こと、もの」
まずは「what」について解説します。



「what」って「何」って意味じゃないの?
通常「what」は疑問文として使われますが、関係代名詞として使うこともあります。
「こと、もの」
日本語ではこのように訳されることが多いです。
「which, who, that」のように名詞を修飾するわけではないんですよね。
「what」は「the thing(s) that」「that which」の置き換え
このように考えるとイメージしやすいと思います。
以下の例文を見てみましょう。


少しややこしく感じるかもしれませんが、下の2つは「which, that」を使った通常の文です。
このように「what」は他の関係代名詞とは異なる使い方が出来ます。
他にも例文を見てみましょう。
- She gave me what I wanted.(彼女は私が欲しかったものをくれた)
- What you did made me happy.(あなたのしたことは私を幸せにしました)
- You know what I mean?(私の言ってること分かる?)



「You know what I mean?」は1つのフレーズとして覚えちゃおう!
前置詞 + 関係代名詞
続いて、「前置詞 + 関係代名詞」について解説していきます。
この表現は堅苦しいニュアンスがあり、日常ではあまり使われません。
以下の例文を見てみましょう。


前置詞は基本的に名詞の前に付くので、文の最後にあると違和感を感じる方もいるかもしれません。
そこで、前置詞を関係代名詞と一緒に前に持ってきて「in which」にしています。
例文を見てみましょう。
- This is the house in which I lived.(これは私が住んでいた家です)
- The restaurant, at which I had dinner, had excellent food.(私が夕食をとったレストランは素晴らしい料理があった)
- The mountain, from which I saw the sunrise, was breathtaking.(私が日の出を見た山は息をのむような美しさだった)
分かりづらいので、2つ目の例文も少し分解してみました。


ただ、先程も触れたとおり日常で使うことはほぼないので、どうしても構造を理解したいという方以外は無理に学ばなくていいと思います。
whatever「~ならなんでも」
続いて「複合関係代名詞」について解説していきます。



英語以前に難しい日本語が多すぎる…
もう漢字ばかりで嫌になりそうですが、あと少し頑張りましょう。
以下3つの複合関係代名詞を解説します。
- whatever「~ならなんでも」
- whoever「~ならだれでも」
- whichever「~ならどれでも」
使い方は先程解説した関係代名詞「what」とほとんど同じです。
「whatever」は「anything that」の置き換え
「whichever」は「any one that」の置き換え
「whoever」は「anyone who」の置き換え
以下の例文を見てみましょう。


「that」を使っても表現できますが、「whatever」を使うとよりシンプルに表現できます。
「whatever」と「whichever」は似ていますが、以下のニュアンスの違いがあります。
whatever:自由度が高い、選択肢が広い
whichever:特定の範囲内、選択肢が制限される
他にも例文を見てみましょう。
- He does whatever he wants.(彼はしたいことは何でもします)
- Buy whichever you like.(好きなもの買いなよ)
- Whoever captures him will be rewarded with a bounty of 1 billion Berries.(彼を捕まえた人は誰でも1億ベリーが与えられます)
まとめ
Great job!
ブログを読んでいただき、ありがとうございました!
今回は、関係代名詞の使い方やポイントを解説しました。
最初は難しく感じますが、身近なことから英語にしていけばどんどん身に付いていきます。
英会話は間違えないことではなく伝えることが重要なので、ニュアンスの違いにとらわれ過ぎずに使っていきましょう!









